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日本の民話「さるかに合戦」、「背中の赤いかに」

日本の民話に、「さるかに合戦」という話があります。おおむね次のようなあらすじです。

おにぎりを持っていたカニがサルにそそのかされて、そのままでは食べることができない一粒の柿の種と交換してしまいます。それでもカニはサルに言われたことを信じて柿の種を植えて大切に育て、やがて見事に柿の木にたくさんの実がなりました。
しかし、自力でとることができないカニは、またしてもサルに騙されて、柿を食べられてしまったあげくに殺されます。残された子供のカニたちは、クリ、ハチ、ウスらの協力を得て、サルを殺し、親の敵を討ちました。

現代では、教育的配慮から復讐によるサルの殺害は残酷とされ、穏便な内容に変更され、タイトルも「さるかに話」とされている場合もあるようです。

もともと、民話や伝承などは語り継がれてきた過程で、さまざまな変容をとげてきました。その時代の背景や、民衆の思いが織り込まれて伝わっているからです。

カニが登場する昔話としては、他にも「背中の赤いかに」という神奈川県の民話があります。お寺の池にすむ勇敢なカニたちが、身を挺して火事からお寺を守った話です。その池にいるカニたちの背中が赤いのはそのときの火事が原因とする由来話です。

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