カニの旬は、なにも冬だけではありません。どの季節にも美味しいカニがあることを知って、一年中カニを楽しみましょう。
日本人の大半は、冬がカニの旬だと思っています。春や夏に旬を迎えるカニもいることは、意外に知られていません。真冬以外の季節にどんなカニが美味しいのか見てみましょう。
春～秋
足に身が少なく、どちらかと言えば料理の素材として使われることの多いワタリガニ。北海道南部から九州に至るまで、日本中で収穫されるカニです。基本的には通年食べられますが、日本海側であれば、春から秋にかけてが一番の旬となります。ちなみに、太平洋岸になると、秋～冬が旬です。
夏～秋
この季節に注目したいのは、花咲ガニです。漁獲高が少ないため幻のカニと呼ばれ、ファンも多いこのカニ。こちらは、収穫されるのが春の終わりから秋頃なので、旬は夏から秋になります。他のカニにはない濃厚な味わいがあり、一度ハマると抜け出せない魅力がありますよ。
通年
冬の代名詞と思われている毛ガニですが、実は一年中食べることが出来ます。春先には、身入りが少ない代わりに極上の甘みを持つ「若ガニ」として。冬には、ぎっしり身の詰まった「堅ガニ」として、私たちを楽しませてくれます。本州では堅ガニの方が好まれるようですが、若ガニの大ファンも多いようです。
もちろん、元々のイメージ通り、冬が旬のカニも沢山います（ズワイガニ等）。しかし、冬以外の季節にこそ楽しめるカニのことも頭に留めておくと、楽しみが広がることでしょう。