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モクズガニとは

川にいるカニとしては大型です。はさみ脚に濃い毛がいっぱいついているのが特徴です。漢字で「藻屑蟹」と書くとおり、水の中ではその毛が藻屑のようにみえるため、この名がつきました。秋から冬にかけて産卵のために川を下るときに捕獲されます。

ウェステルマン肺吸虫の中間宿主であるため、蒸す、茹でるなどの加熱調理を必要とします。ツガニ、ケガニ、ズガニ、カワガニ、ヤマタロウガニなど各地の方言で呼ばれるほど馴染み深く、古来より食用にされてきました。

現在でも全国的に、塩茹でやカニ汁として親しまれています。大分県宇佐地方の郷土料理「がん汁」は、生きたまま殻ごとつぶし、水に入れて漉した汁を醤油で味付けします。よく洗って塩茹でにしたり、ぶつ切りにして炊き込みご飯としても美味です。上海がに(チュウゴクモクズガニ)とは同属異種です。

体長

甲長・甲幅ともに5.5~8.0cm

分布・生息

小笠原を除く日本全国、サハリン、ロシア沿海州、朝鮮半島東岸、済州島、台湾、香港周辺に分布。河川、湖沼などの淡水域で生息。

生態

秋から冬に産卵のために海に下り、汽水域で繁殖。小ガニに成長して夏に河川を上る。食性はカワニナなどの貝類、ミミズ、小魚、水生昆虫、両生類など。魚のあらなどを誘引餌とした籠にかかることから肉食性と考えられていたが、野生個体の胃内容は枯死植物由来の有機物砕片で満たされており、本来は肉食ではないと考えられる。

人気の食用カニ
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淡水(※現在は「モクズガニ」のページです。)
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外国産
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