栗蟹という名前の由来は、甲羅の形からという説、甲羅のトゲが栗のイガに似ているからという説、茹でたての味が栗の味にかすかに似ているからという説があり特定できません。
クリガニ科で食用とされるのは、毛ガニ、栗蟹、トゲクリガニの3種で、それぞれとてもよく似ています。栗蟹は毛ガニと比べて小ぶりで甲羅が横に張り出した菱形のような形をしています。収穫量が少ないため全国的に流通しない地域限定の名物的なカニです。肉量が少なく商品価値が低いため、味が似ている毛ガニの代用品として半値以下で取引されています。「毛ガニ」と偽って販売する事例もあり、とても安い毛ガニと思って買ってしまう人もいるようです。
旬は12月~3月頃です。生息域が異なりますが外見がそっくりなトゲクリガニともよく混同されます。塩茹でにしたり、蒸して食べる栗蟹の味は毛ガニとほぼ同じともいわれますが、値段相応の味という人もいます。茹でたてなら、毛ガニの味と比べても引けをとらないという人もいて、たくさんの量を食べたい向きに人気があります。味噌汁にしても濃厚でとてもおいしいダシがでるということです。
毛ガニと違ってメスが禁猟となっていないため、内子(甲羅の中にある卵巣、未成熟卵)や外子(受精卵)を食べることができます。そのため栗蟹のファンもいるようです。
体長
甲幅7.2~9.4cm
分布・生息
朝鮮半島東岸、北海道根室以北からベーリング海、カリフォルニア沿岸にかけて分布。磯から浅海2~50メートルの砂・砂泥底に生息。寒海性。
生態
調査中
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