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イチョウガニとは

真上から見た甲羅の形が扇形をしており、イチョウの葉のような形であることからその和名がついています。全体がズングリとしていて、はさみ脚が大きいわりには歩脚がやや短い外観をしています。
ノルウェー以南、地中海、カナダ、アラスカなどに生息する甲幅が20cmの大型種は欧米では代表的な食材として人気があります。

ヨーロッパイチョウガニは、最近ではレストランで出されるために日本に輸入されているそうです。殻が非常に固くて食べづらいところが難点ですが、その濃厚な味噌と内子の味は絶品で、甲羅の中には身がいっぱいつまっているため食べたときの満足感も大きいようです。

米国カリフォルニア州のサンフランシスコにある観光地に、船の舵の中にオレンジ色のカニの絵を中央に配した看板で有名なフィッシャーマンズ・ワーフがあります。そこで提供されるダンジネスクラブという名はアメリカイチョウガニの英名です。魚の頭や内臓を入れたカゴを海中に沈めて捕獲されます。日本のイチョウガニは個体数が少なく食用とはされていません。

イチョウガニの属名"Cancer"は、当初、カニ類すべてが含まれていました。この単語は癌という意味があります。皮膚にできた癌のありさまがカニの甲羅の凹凸から受ける印象に似ていたためといわれます。

体長

甲幅10cm

分布・生息

太平洋と日本海の北部に分布。やや寒冷な海の、水深30~100mの泥、砂底に生息。

生態

調査中

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