茹でていないのにはじめから赤くて丸い甲羅を持ち、まるで朝日のような外観からこの名があります。英語では、アサヒガニ科のカニは"Frog crab"(フロッグクラブ)と総称されます。縦長で前屈みの体勢がカエルに似ていることに由来します。確かに真横から見るとカエルそっくりの姿をしたカニです。
甲羅の下にエビの腹部をくっつけたような体形は、すべてのカニ類に共通するメガロパ幼生に似ています。このことからカニ類のなかでは原始的な形態を残しているカニと考えられています。
また、アサヒガニは英語で"Spanner crab"(スパナークラブ)と呼ばれる通り、両方のはさみ脚がボルトやナットを締め付ける工具のスパナのような外観をしています。
食用としても茹でて食べとおいしいとされ、割ると身が飛び出すほど詰まっています。まっ白な身には甘味があり美味です。味の傾向はズワイガニやタラバガニと違ってさっぱりしてます。オリーブオイルと白ワインで洋風の味付けをしてグリルで焼いてもよいでしょう。
体長
甲幅約15cm
分布・生息
ハワイ諸島の西からアフリカ東岸まで、インド太平洋の熱帯、亜熱帯海域にかけて広く分布。水深10~50mの砂泥の海底に生息。
生態
歩脚で砂底をかいて後ずさりするようにして砂泥に潜り、複眼,だけを出す。一般的なカニのような横歩きはせず前後に歩く。食性は肉食。ゴカイや貝類など、いろいろな小動物を捕食。
人気の食用カニ
ズワイガニ 松葉ガニ 越前ガニ タラバガニ 花咲がに 毛がに
海水(※現在は「アサヒガニ」のページです。)
アブラガニ ワタリガニ タカアシガニ ヘイケガニ イシガニ イバラガニ
栗蟹(くりがに)