カニの王様と呼ばれるタラバガニと同様に生物学上「タラバガニ科」とされ、カニではなく「ヤドカリ」の仲間なのがアブラガニ。タラバとの共通点は多く、見た目はもちろん味も普通の人では見わけがつかないでしょう。
見分け方の一つとしてはトゲの数が挙げられます。甲羅表面の心域に4個のトゲがあるのがアブラガニで、6個なのがタラバガニです。とはいえ2002年にタラバの偽装問題が発覚し問題となったことがあります。
そのためほとんどの店ではアブラガニはアブラガニと表記しているので迷うことはほぼありえませんので安心してください。味はタラバよりも多少落ちるといわれていますが、近縁でありやはり美味しいです。解凍に失敗したり、もともとの質の悪いタラバを食べるならば断然アブラガニのほうが美味しいのは間違いないでしょう。仕入値もタラバの3分の2程度と安く、コストパフォーマンスも抜群といえるでしょう。旬は脱皮直前の3月~4月くらい。甲羅が固く、身入りがしっかりとしています。
タラバの代替えではなく、アブラガニとして食せばこれほどお得なカニもありません。大好きなカニを安く食べたいと思ったらぜひ試してみてください。
体長
甲幅約20cm
タラバより小型で爪がやや長い
分布・生息
日本海やオホーツク海、ベーリング海に分布。水深は30~360メートル程度。タラバガニと似た分布域ではあるものの、比較的やや深く、より低い水温を好む。
生態
調査中
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海水(※現在は「アブラガニ」のページです。)
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