昔はカニを食べたいけど高くて買えない。そんな人のために登場したカニカマですが、今ではクオリティーが非常に高い加工食品として広く普及しています。カニの代用品としても、それ単体でもおいしいカニカマについてご紹介します。
カニカマはカニじゃない?
カニという単語がついているから「カニの加工食品じゃないの?」と思う人もいますが、実は「カニ風味」の蒲鉾です。魚肉練り製品ですり身にした魚(主にスケトウダラ)に天然着色料やカニエキスを添加して作られています。技術の向上によりカニの足と同じような繊維を生み出したり、よりジューシーなカニカマも存在しますが、基本的には蒲鉾です。近年は本物志向の消費者向けに、「本物のカニ肉」が使用されたカニカマもありますが、ちょっとお高いようです。
カニカマって健康に悪い?
加工食品であるカニカマに「添加物が多そう」「体に悪そう」というイメージを持つ人も少なくありません。実際には他の加工食品と比べて特別に添加物が多いということはありません。天然の着色料などが使用されるなど、健康に害がでることはないでしょう。また消化に悪いと考える人もいますが、魚肉をミキサーにかけて細かくしていて、消化吸収が非常に良い食品です。介護の現場でも使われていることからもわかります。
海外でも人気
カニカマは元々日本で開発され、日本人だけが知っている味でした。しかしその美味しさや手軽さから海外でも人気の食品となっています。サラダに使われることはもちろん、海外進出著しいお寿司業界ではカニカマは欠かせない食品の一つとなっています。ちなみに、カニカマ好きの外国人のほとんどは、実はカニ肉が入っていないということを知らないそうです。
手軽で美味しくカニの風味を楽しめるカニカマ。料理におつまみにと、これからも日本はもちろん海外でも活躍してくれそうですね。