カニを通販で購入する場合、気を付けなければならないのが悪質業者です。毎年カニのシーズンになると、通販のトラブルをニュースで見かけます。
最近では優良業者が増えている一方で、思うように売り上げが伸びなくなった業者が、あの手この手で、粗悪なカニを優良なカニに見せかけ販売しているケースも少なからずいるようです。
悪徳業者に騙されて、損や嫌な思いをしないためにも、どのような手口で商売をしているのかを知る必要があります。それでは実際に悪質業者の手口をいくつか紹介しますので、カニ通販利用時の参考にして下さい。
重量増しの手口
粗悪なカニは、身がスカスカになっていて重量がありません。そのままでは販売できないカニです。そこで甲羅の割れ目から、水を注入し瞬間冷凍させてしまいます。こうすることによって、カニの重量が倍になるというわけです。
届ける際は重量を保つため、大量の氷の中にカニを詰めます。購入者が手にするまで、カニの中に入れた水を溶かさないためです。梱包された箱にも内容量は記載されています。しかし冷凍カニの場合、どのような過程で冷凍されたか分かりません。冷凍カニを購入する場合は、重量増しの手口に注意して下さい。
堅カニと偽る手口
カニは、身入りにより呼び方が変わります。通常販売されている優良カニは、身入り90%以上の堅カニといわれる物です。その他若上カニ・若カニ・脱皮カニとランクも身入りも落ちていきます。悪徳業者は、身入り60%の若カニを堅カニと偽装して販売します。
若カニは成長過程のため、まだ甲羅が柔らかい状態です。甲羅を堅くすることに栄養を使い、身が痩せてしまう時期でもあります。自宅用なら良いですが、贈答品にする場合は注意して下さい。
冷凍期間を短く偽る手口
冷凍カニを、美味しく食べられる期間は1年といわれています。特に2年以上経ったカニは、身がパサパサしたり、水っぱくなってしまうので美味しくありません。悪徳業者は、長期間冷凍したカニを、1年以内で取れたカニと偽って販売しています。激安や訳ありというカニに多い手口の一つです。
悪質業者の手口は、一見して分かりにくいことが多いです。不明な所がある場合は、購入前に確認しておいた方が良いようです。
似たカニを、本物と偽って販売
アブラガニとタラバガニ、ズワイガニと紅ズワイガニのように外見がとても似ているカニがいます。
タラバガニとアブラガニは、慣れた人でなければ見た目で区別するのは難しく、それをいいことに安いアブラガニをタラバガニとして販売する業者もあるようです。ズワイガニも同じで、見た目では判断がつきにくく、相違場が大きく違いますので注意が必要です。
写真左がタラバガニ。右がアブラガニです。タラバガニの方が全体的にトゲの数が多く、甲羅中心に6本のトゲがあるのが特徴です。アブラガニは4本です。
信用と実績のある業者選びが大切!
せっかくカニを購入するのですから、損はしたくありませんし、より美味しい蟹にありつきたいものです。そのためには、やはり信頼と実績がある通販業者を利用するのが無難です。